プロトタイプはiOSで作れる?便利なオンランツールもご紹介
デザイン制作においてはプロトタイプを作成することが重要です。プロトタイプを作っておくことで早い段階で改善点を見つけることができたり、アイデアを複数人共有できたりします。今回はプロトタイプの種類や作成できるソフト、オンラインツールなどをご紹介します。
- Part 1: プロトタイプとは
- Part 2: トップ5の無料iOSプロトタイプソフトウェア
- Part 3: iOSプロトタイプソフトウェアを使用することのデメリット
- Part 4: 最適なオンラインプロトタイプソフトウェアMockitt
Part 1: プロトタイプとは
プロトタイプとは、「試作品」の意味を持ちアイデアをビジュアル化したものを指します。制作途中の段階で問題のあるところや直すべきところを把握することができるため、Web制作やアプリ開発の場面において作成されるケースが増えています。
プロトタイプは全部で3種類あり、それぞれの役割は次のようになっています。
1つ目はファンクショナルプロトタイプです。これは動作確認のシミュレーションができます。例えば、ネットショッピングなどのECサイトにおける、購入するまでの動き方などが当てはまります。
2つ目はデザインプロトタイプです。これはファンクショナルプロトタイプのビジュアルに具体性を持たせたもので、より完成形に近づけたプロトタイプです。
3つ目はコンテクスチュアルプロトタイプです。動画を作ることで、ユーザーが製品やサービスを使う時のイメージによりリアリティを持たせます。動画を通して疑似体験できるため、具体的にどこが問題なのか、どこを直すべきなのかということがわかりやすくなります。
Part 2: トップ5の無料iOSプロトタイプソフトウェア
実際にプロトタイプを作る時はパソコンを使うことが多いですが、スマートフォンやタブレットからの見た目も確認したいですよね。ここでは、iPhoneやiPadで利用できるプロトタイプアプリをまとめました。
1.AdobeXD
人気の高いAdobeの製品がアプリになって登場しました。PC用ソフトの簡易版として使うことができ、変更内容はUSBですぐに確認できたり、クラウド上のデータを他の端末から編集できたりします。ただしiPadからは編集ができないため注意が必要です。
出典:Adobe XD
2. InVision-Design&Prototype
プロトタイプ作成のための基本的な機能が備わっています。ワンタップで簡単にスクリーンショットを見られたり、最新のアクティビティを見られたりします。簡単なユーザーテストを行える機能もあるので、このアプリで最低限のプロトタイプ作成ができます。
3.Prott
Goodpatch社が提供するアプリです。複数人でプロトタイプを共有できるので、チームでの作業に向いています。また、Web版と連携できるので細かい作業はパソコンで行い、スマホから確認するという使い方もできます。
4. ProttViewer
こちらはProttのプレビュー専用アプリです。URLをタップするだけでプロトタイプを簡単にプレビューすることができるので、チームで共有する際にとても便利です。また、1度プレビューしたデータはオフラインでも利用可能なので様々な場面で活用することができます。
5. Flinto
Flint for Macと連携して使えるアプリです。本物のアプリのように動作するアニメーションがあり、より完成形に近いイメージを持たせることができます。Macで作成したものをiPhoneで表示することもでき、スマートフォン画面での見方などが確認できます。
Part 3: iOSプロトタイプソフトウェアを使用することのデメリット
iOSでも利用できるプロトタイプソフトはありますが、大きく分けてデメリットが2つあります。
1つ目は、動作が重い点です。スマートフォンでプロトタイプを作成しようとすると負荷が大きく、「アプリの動作が重い」「一部の機能が正しく動かない」といったレビューが多くみられます。そのため、メインのプロトタイプ作成ツールとしては使いづらいです。
2つ目は、日本語に対応しているアプリが少ないという点です。ほとんどのアプリが英語のみの対応となっており、説明欄や操作方法などがわかりづらくなっています。
Part 4: 最適なオンラインプロトタイプソフトウェアMockitt
Wondershare Mockittはオンラインで使えるプロトタイプ作成ツールです。細かな機能が充実しており、簡単な操作でハイクオリティなプロトタイプを作ることができます。最初にiPhone用やWebサイト用など、ベースとなるページサイズが用意されているので自分で作る必要がありません。
また、Mockittにはプロトタイプを作るために必要なツールが揃っています。例えば自分で作ると大変なウィジェットやボタンも様々な種類のものが用意されており、ドラッグ&ドロップで簡単に配置することができます。線や図形もクリック1つで作ることができ、色やサイズ、配置する場所も自由に変えられます。
さらに、作成したプロトタイプはチームで共有することもできます。共同編集機能を使えば複数人で編集できるため、チームで作業する時に活用できるでしょう。
料金プランは全部で3つあり、エンタープライズプランだとこの共同編集機能が利用可能です。他にはパーソナルプラン、無料プランが用意されています。有料プランでは作成できるプロジェクト数が無制限だったり容量が増えたりと便利な機能がたくさん使えるのでおすすめです。
ここまでプロトタイプが作成アプリやプレビューアプリ、オンラインツールをいくつかご紹介しました。本格的にプロトタイプを作成する場合はスマートフォンよりもパソコンの方がおすすめです。Wondershare Mockittなら個人での利用はもちろん、チームでの利用を想定した機能豊富なプランも用意しているのでぜひ導入してみてください。