モックアップを作るメリットとその活用法とは
Webサイトを制作する時にモックアップを活用していますか？モックアップを作っておくことでイメージのミスマッチを防ぐことができます。ただ、これをゼロから作ろうとすると少し大変です。今回はモックアップについてと簡単に作成できるオンラインツールについて解説します。
Part 1: モック アップ と は?
モックアップは模型という意味を持っており、Webデザインにおいてはサイトの完成形のサンプルを指します。
モックアップを作る順番としては、まずはワイヤーフレーム図などを使ってデザインの骨組みやビジュアルを大まかに決めます。全体像のゴールが決まったらモックアップを作ります。ここでは完成形をよりイメージしやすくすることが目的なので、実際の機能を備える必要はありません。
色やフォント、要素のサイズや配置などを完成品と同じように作ることで、色味や文字のバランスなどを確認しやすくすることを目指します。身近な例では、家電量販店などで売られているスマートフォンのサンプルが挙げられます。サイズや色などを確認でき、実物をイメージしやすくなるのです。
モックアップを作ることで得られるメリットは全部で2つあります。
1つ目は、サイトの完成図がイメージしやすくなりデザイン面でのミスマッチを防げることです。もしいきなり完成形を作ってしまった場合、色や大きさに変更が生じれば作り直す必要があります。より完成形に近いサンプルを作ることで、大がかりな修正をすることなく変更点を取り入れることができるのです。
2つ目のメリットは、イメージが共有しやすくなる点です。ビジュアル面でのサンプルがあるとひと目でわかるので、同じ完成イメージを共有し、さらにお互いのイメージを伝えやすいというメリットがあります。例えば「明るい赤」と文字で伝えられても、どのくらいの明るさをイメージしているのか100％理解することは難しいです。モックアップを作成することで相手の想定するものを100％理解することができます。
Part 2: モックアップの作り方と利用法
まずはモックアップの土台となるスケッチやワイヤーフレーム図を作成します。ビジュアル面を肉付けする前に骨組みを完成させましょう。
大まかにサイトのデザインが設計できたら、そこに要素を追加してモックアップを作り上げましょう。ここで大切なのは、「できる限り完成形に近いサンプルを作ること」です。そのためには、フォントや色、大きさも実際と同じように作成します。
細かい部分まで再現することでより完成度の高いモックアップとなります。相手に自分の持つビジュアルイメージを100％伝えるつもりで作りましょう。
作成したモックアップは様々な使い方があります。自分でより細かな部分までイメージするために使っても良いでしょう。チームで作業する際は、メンバーとイメージの共有をすることも大切です。自分の想像するものを相手にも同じように理解してもらうために、モックアップは最適なツールと言えます。 また、依頼を受けて作成する場合にはクライアントとイメージのすり合わせが重要です。完成度の高いモックアップを作成することで、早い段階での修正が可能になります。実物が完成してから修正するのは大変ですが、試作品の段階では修正や改善もしやすいですよね。お互いスムーズに取引するためにも細かな部分まで話し合いましょう。
Part 3: モックアップを作成するツールMockitt
1. Mockitt
MockittはWondershare社が提供しており、Webデザイン制作に必要な機能が備わった最適なツールです。
まずMockittには誰でも簡単にサイト設計するための機能がたくさんあります。サイトでよく使われているボタンを配置したい時、再現するためにわざわざ自分で作るのは結構な手間ですよね。
MockittならWebサイト用やiPhone用に使えるボタンやパーツが用意されているので、ワンクリックで簡単に挿入することができます。操作が簡単なので扱いやすく、初心者にもおすすめです。
また、チームで作業する時もとても便利です。オンラインツールなのでインストールする必要が無く、いつどのパソコンからでもファイルにアクセスすることができます。1つのファイルを複数人で編集できるので、チームで同じ制作物を作る時におすすめの機能です。
オンラインツールだとセキュリティ面が心配になるかもしれません。Mockittでは金融機関レベルのセキュリティを搭載しているので、安心して利用できます。万が一災害などが起きてデータが飛んでしまっても復旧バックアップ機能が付いており、さらに作業は常に自動で保存されるのでデータ管理機能はハイレベルと言えます。
料金プランは３つあり、それぞれ無料・年間6,980円のプラン・年間9,980円のプランとなっています。無料版では作成できるプロジェクト数に限りがあるため、有料版での利用がおすすめです。
モックアップの重要性や簡単に作れるおすすめツールを紹介しました。モックアップを作っておくことで様々なメリットを得ることができます。初心者の人だと作るのが難しそうと感じてしまうかもしれませんが、Mockittを使えばマウス操作1つで簡単に作ることができます。プランも3つあるので、ぜひ自分に合ったものを選んで使ってみてください。
